[ヘンプの茶室に「茶の卓」を発表。どこでも最小のスペースがあれば茶席になる古くて新しい茶の提案。 日建スペースデザイン社長の浦 一也氏・晶子ご夫妻による企画デザイン。]
有限会社菊屋
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畳が住生活から少なくなって正座をする機会がますますなくなっていく現代。茶
事が積極的に椅座で行われるために、新たな考えの「茶の卓」が日建スペースデ
ザイン社長=浦一也・晶子夫妻によって考案された。どこでも最小のスペースが
あれば茶席になる。そして茶室的な空間、「茶の卓」を覆う茶室空間づくりに菊
屋の蚊帳が 採用された。材質は縦糸・横糸ともに大麻(ヘンプ) 100%のカラミ
織の蚊帳生地。
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2009年のインテリア・デザイン発表の総集編ともいえるJAPANTEX2009、IPEC-20
09、インテリアフェスティバル2009ジャパンホームショー2009 の4つの展示会が
11月11日(水)〜13日(金)の3日間、東京ビッグサイト(東京国際展示場)で開催
された。
そこで日建スペースデザイン社長の浦一也・晶子夫妻の企画デザインによるヘン
プの茶室に「茶の卓」が発表された。
→ http://www.anmin.com/kaya/
お客様を招いてお茶でもてなす。
「茶」はコミュニケーションの根源だと浦夫妻は現代生活にもマッチした立礼茶
席を活性化させるために「茶の卓」を考案された。
畳に正座することなく、簡単に「茶」を楽しむことができる明治の立礼茶席の考
案は外国人対応であったが、その後大きな発展をみていない。
そこで茶の心にシンプルに立ち返り、現代生活様式の中でも手の届く茶席の在り
方を考察した作品といえる。
この「茶の卓」は茶を点てる盤と茶を喫する机が一体となったもので大きさは1
650×1350(高さ540)ミリ。丸椅子を加えても、ちょうど二畳に納まる大きさ。
その「茶の卓」を覆う茶室空間づくりに菊屋の蚊帳が採用された。材質は縦糸・
横糸ともに大麻(ヘンプ)100%のカラミ織の蚊帳生地。
かつて、秀吉が千利休につくらせた黄金の茶室は解体して持ち運ぶことが出来る
ように設計されていて秀吉の俗悪趣味として批判されることが多いが、草庵の法
に従って三畳の小間であり、洗練された機能性を伴ったものである。また、その
黄金の茶室の壁材には換気性がありながら断熱効果の高い大麻(ヘンプ)が用い
られ、利休の茶の一面が示しだされていた。
マンションのリビングなどの部屋の中にもう一つの茶室をつくるという考え方、
組立てや移動が簡単に出来るという考え方、そして透過して呼吸しているような
、閉じてもいるような効果を目指したものとして、大麻(ヘンプ)100%のカラ
ミ織の蚊帳生地が採用された。
浦夫妻の「茶の卓」を覆うヘンプの茶室は招かれた客人にも、地球にもやさしい
和のおもてなしの空間だといえましょう。
普段、訪ねてこられる仲の良い友人のためにもこのヘンプの茶室に「茶の卓」を
据え置いて、簡単に立礼の茶会が開かれることが期待される。
ヘンプの茶室 静岡県磐田市中泉243番地
有限会社 菊屋
0538−35−1666
ホームページ http://www.anmin.com/kaya
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