私自身が行っている訳ではなく、行っている人から聞いた話ですし、これ以外の方法で行っている方もおられると思いますが、一例として。
オークションで出品されているシリアル番号ですが、出品者が会社資産などになっているライセンスの譲渡を受け、Adobeの正規の譲渡手続きを経て落札者に譲渡している場合があります。
なぜ会社資産のライセンスが譲渡されるかと言えば、倒産や部門の廃止・縮小が決定し、資産整理を行って負債の埋め合わせや他部門の資産購入に充てるなどするためです。
また、他の会社との統合でライセンスの必要数が大幅に減ったり、買収された場合ですとすでに買収元に十分なライセンスがあり現事務所で購入したライセンスが余剰になったりということも、最近ではあまり珍しい話ではありません。
また、なぜ直接会社が欲しい人間に譲渡しないか、という話になりますが、倒産や部門の廃止・縮小の際には非常にたくさんの資産が動きますので、個々人を相手とした譲渡は実質的に不可能に近いものがあります。
同業者に譲る場合に於いても、同業者間の仲が悪かったり、譲りたい同業者が既にライセンスを十分数保有していたりで譲渡相手が見つからない場合があります。
こういった時に、仲介業者が会社の委託を受けて、オークションなどでライセンス譲渡を希望する人を募るのです。
オークションでの販売業者以外の売買、ということで、ルール違反や違法かそれに近い方法、という先入観があるようですが、きちんと元の所有者がアンインストールしてAdobeの譲渡手続きを経ている場合に限れば、なんら問題ありませんし、Adobe側にも実害は出ていません(一つのライセンスの所有者が変わっただけで、一つのライセンスに複数の所有者がつくわけではありませんので)。
もちろん、不正な譲渡もあるかもしれませんので、あくまで一例としてお答えさせていただいた限りです。
[7204] 橘 (2009/12/15 Tue 23:47)